SITE MENU鋼TOP PAGE

■知的好奇心?■2


エドの声が十分に甘味を帯びてきたのを確認すると、リンは手を離してエドの顔を覗き込んだ。
とろんとした金色の瞳が見つめ返してくる。
「どんな感ジ?」
「・・・・なんか・・・・体の内側で何かが暴れ回ってるみてぇ・・・・」
熱い・・・とエドはリンの腕の中で身じろぎした。
「気の流れが判るなら上出来ダ。まあ、エドは元々そういう素質もあるみたいだしナ。」
エドの反応を確かめるとリンはエドのベルトのバックルに手を掛けた。
「あ・・・ちょ・・・っ・・・」
エドがリンの動きを咎めるが、力の抜けきった体では抵抗にすらならない。手が空しく宙をかくばかりだ。
リンはそんなエドの様子を見ながら易々と下着ごとズボンを脱がせると、遠慮もなくいきなりエドの両足を広げさせた。
「や・・・・・っ、やめろ・・・・・!」
突然の事にエドが叫ぶが、そのエドの体を上から押さえつけて、わざとエドに見えるような仕草で露わになった部分を覗き込む。
「すごイ、トロトロになってル。胸だけでそんなに感じタ?」
「な・・・・!馬鹿、変なこと言うな!!」
羞恥心を煽るようなリンの言い方に、エドは顔を真っ赤にして叫ぶと、力の抜けた体で精一杯抵抗するように暴れようとする。
だが今のエドの抵抗などものの数には入らない。だが非協力的なエドの態度にリンはやれやれと溜息をつくと、手を伸ばして濡れた部分の少し上を指先でツ・・・と撫でた。
とたんにエドはひっと小さく声を上げると、くたくたと大人しくなった。
「イイだロ?ここ・・・・ここは男も女も同じように神経が集中してルからナ。」
そう言いながら小さな粒を人差し指と親指を使ってきゅ・・・と摘み上げる。
「あぁぁぁ・・・・リ・・・ン・・・・・!!」
ビクンとエドの体がベッドの上で魚のように跳ねた。




「ん・・・ふっ・・・・あぁ!や・・・やだ、リン・・・・やめ・・・・!」
刺激に答えてぷっくりと膨らんだそこを指で丁寧に転がしてやると、エドの声がだんだんから切羽詰まったものになってきた。
「感じル?」
「や・・・・キツすぎっ・・・・・!!こんな・・・・ああ!!」
ビクビクと体を震わせるエドの反応を見て、リンは手を離した。
はぁっ、とエドが苦しそうな溜息をついた。
「ここだけでイっちゃいそうニなってたんダロ?」
ちょんと指先で軽く押すと、エドがまた体を震わせる。
「・・・・わかんね・・・・こんな感じ、知らねぇ・・・・」
荒く肩で息をしながらエドはリンを見上げる。
「ココ・・・・もう充分受け入れられそうなんだけどナ・・・・」
リンの指がトロトロと溢れてくる泉に軽く触れると、くちゅ・・・と音を立てた。
とたんにエドが緊張したように体を硬直させる。
「・・・・・恐イ?」
「べ、別に恐くなんか・・・・・」
強気にそう言い返すが、慣れない感覚に戸惑っているようではある。リンはしょうがないナと独り言のように呟くと、指の位置を移動させた。
「・・・・・・あ?!」
ひくっとエドが体を震わせた。さっきとは別の緊張が背筋に走る。
「リ、リン・・・」
より後ろの方にリンの指の感触を感じて、エドが戸惑ったようにリンを見上げた。
正直、ソコに触れられるとは思っていなかった。
「やっぱりココの方が慣れてるからナ、先にこっちを可愛がってやるヨ。」
「え、あっ・・・・ちょ、リン・・・・待て・・・・」
「溢れた蜜でこっちまでヌルヌル・・・・これなら簡単に入りそうダナ。」
つぷりとリンの指が後口に入り込んでくる感触に、エドは我知らず声を上げていた。




「いきなり2本も入ったナ。やっぱりこっちの方は慣れてるナ。」
「ふ・・・・んん・・・・・あっあっ、やだ・・・・・」
「嫌じゃ無いダロ?イイんダロ?いつもここに俺のくわえ込んでヨがってるんだかラ。」
そう言いながら、リンは更に指を掻き回すように動かした。
「ホラ、出し入れする度に前の方からも気持ちいいってドンドン溢れてクル。」
「ああぁぁ・・・リ・・・ンッ!!」
エドが命綱にすがるようにシーツを掴んだ。
「気持ちイイ?」
指の動きは止めずに、エドの顔を覗き込むようにしてリンが尋ねる。
もう声も出ないのか、エドは必死で首を横に振って否定した。
いつの間にか解けた金色の髪が、シーツの上で波打っている。
「ウソつくなヨ、体はこんなに感じてるくせニ。」
弱いトコロを擦るように指を動かすと、エドの口から悲鳴のような声が上がった。
「だって・・・・おまっ、ズルい・・・・」
エドが苦しそうに息をつきながら、リンを下から睨み付ける。
「ずるイ?何ガ?」
「オマエばっか・・・・そんな・・・余裕・・・そう、な、あぁ・・・・顔しやがって・・・・ズル・・・・い・・・・」
エドに訴えられて、リンは苦笑した。
「余裕?俺が?」
堪えきれなくてクスクス笑いながら、エドの中から指を引き抜くと、その刺激だけでエドが甲高い声を上げた。
「俺だって全然余裕なんかネエのニ。」
腰の帯を素早く解くと、リンは改めてエドに覆い被さった。
「本当は今すぐエドの中に入れたくテ仕方がナイ。」
エドの耳元でそう囁くと、体を押しつけるように密着させた。
固くて熱い感触に、エドが思わず身震いする。
リンが手を伸ばして濡れた部分に指を這わせると、指の動きに合わせて、くちゅりという粘質の音がした。
「でも、エドのコト傷つけたくないからナ、あんまり無茶出来ないダロ?」
一応初めてだしナ、と言いながら、くぷ・・・とゆっくり指を埋めていく。
「ひ・・・っ、んあ・・・リ・・・・ン・・・・・やめっ・・・・」
「ダメ、もう俺も待てなイ。」
中を確かめるように、指を動かすと、エドがすがるようにリンにしがみついてきた。
「痛イ?」
そっと囁いてやると、エドは首を横に振った。
「い、痛くねえけど・・・・なんか変だ・・・・」
普通なら有り得ないはずの感覚に飲み込まれて、エドは体を震わせた。
体の中を相変わらずリンが言うところの「気」という奴がぐるぐると暴れ回っていて、もうリンから直接受ける刺激なのか、その「気」のせいなのかも判らない。
「じゃあ・・・・入れてイイ?」
十分に中がほぐれたらしいことを確認すると、指の動きは止めずにリンがエドの顔を覗き込んだ。
霞がかった金の瞳が、リンを写す。
「・・・・今更聞くなよ・・・・そんなの・・・・・」
最初っからするつもりなんだろ?と観念したように言うと、エドはリンの首腕を回してすがるようにそこに顔を埋めた。




リンがゆっくりと腰を進めると、ぬるりとした感触と共に、拒むようにそこはきつく締め付けて来た。
「うぁ・・・・い、痛・・・・・」
苦しそうに眉を寄せると、エドは反射的に逃げるように体ごと上へずり上がろうとする。
リンはその腰に腕を回して押さえつけた。
「悪イ、もう少し我慢シテ。」
リンはそう言うと宥めるようにエドの体を抱きしめながら更に腰を進める。
「エドの中、すっごい狭イ・・・・やばいナ・・・・」
自身を納めきると、リンはゆっくりと息を吐いた。
「な、何・・・・が、やばい・・・んだよ?」
まだ痛みが引かないのか、浅い呼吸を繰り返しながら、エドが自分を組み敷いている男を見上げる。
「房中術ってのは、『接して漏らさず』が基本なんだヨ。」
リンの口調は呑気だが、下から見上げる顔には切羽詰まったような感じがある。
「接して・・・・何?」
耳慣れない言葉にエドは一瞬痛みも忘れて、きょとんとした顔でリンを見上げる。
「要するニ、簡単にイっちゃいけねエってコト。」
リンは悪戯っぽくニッと笑いながらそう言うと、感触を確かめるように僅かに腰を動かした。
するとエドが小さく悲鳴のような声を上げる。
「でも、すぐイっちまいそウ。」
エドの中、狭イ、と改めてリンに囁くように言われて、エドの顔が赤くなった。
それがいいのか悪いのかいまいちピンと来なかったが、何か恥ずかしい事を言われたような気になったからだ。
「体が小さいト、ココも小さいのカナ?」
「ちっさい言うな!」
こんな時でも、小さいと言われた事に対して目をつり上げて見せるエドにリンはクッ軽く笑うと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「辛い?」
痛みに耐えるように歯を食いしばるエドを見下ろしながら、リンが問う。
「ん・・・・す、少し・・・・」
「ごめんナ、でももう止められそうになイ。」
そう言うとリンは「早く終わらせるから」と呟くように言って、より大きく腰を動かした。






「おまえさ・・・・済んだんならどけよ。」
荒い呼吸を整えようと肩で大きく息をしながら、エドが言う。
「ん〜、もうチョイ。」
「懐くなよ!」
自分を組み敷いたままの体勢を崩さないリンに痺れを切らせたように、エドはリンを睨む。
「いいじゃン、もうちょっとこのままデ。」
あったかくテ気持ちいいんだヨと言いながら、猫のようにすりついてくるリンをエドは押しのけようと藻掻いた。
「いい加減にしろ!・・・って言うか、おまえ・・・・」
「ン?」
「なんかまた・・・硬くなってねえ・・・?」
「あ、わかル?」
「わかル?じゃねえよ!」
リンの口調を真似て言いながら、エドは更にリンの腕の中で藻掻く。
「そんな動くなっテ。余計刺激にナル。」
笑いながらそう言うと、リンは改めてエドを押さえつけた。
「もう一回、しようカ?」
「なっ、おまえ、何言って・・・・」
思わず絶句するエドの顔をリンは覗き込んだ。
「俺はヨカッタけど、エドはあんまりヨクなかったみたいだしナ。今度はエドが気持ちよくなるマデ・・・・」
「馬鹿!この変態!いい加減にしろぉ〜!・・・・んぁっ・・・・・」
急に動き出した二人分の重みに、ベッドがぎしりと音を立てた。






「人の物を勝手に触ったりするから、こういう目に遭うんだよ。」
アルは腰に手を当ててそう言うと、ベッドの上で熱を出して唸っている兄を見下ろした。
具合が悪いのは判るが、事情を聞くと心配する気にも同情する気にもなれない。
どっちかと言うと、呆れて溜息の一つもつきたい所だが、あいにく鎧の体では溜息もつけない。

まったく、この兄ときたら。

リンからざっと説明を聞いたところによると、シン国の薬を興味本位で勝手に飲んで、あげくにそれが体質に合わなくて熱を出したらしい。
それが一体どんな薬だったのかは、リンもエドもはぐらかすばかりで教えてくれないのが少々気になるが、まあしばらくすれば良くなるから大丈夫という言葉を、アルとしては信じるしかない。どうせシン国の薬に関する知識なんて持ち合わせていないのだし。
それにしても・・・いつの間にこんなに手癖が悪くなったのやら。天国で母さんが嘆いてるよ!
熱が出たのも言ってみればいい薬だ。母さんのお仕置きだと思って反省したらいいよ、このバカ兄。




「まあまあ、それくらいデ・・・」
いつも通りのとぼけた調子で、リンがご立腹の弟を宥めた。
「本当にごめんね、リン。兄さんの躾がなってなくて。」
「いやいや、アルのせいじゃないからサ。」
二人のやり取りに、ベッドの上から抗議の声が上がった。
「躾ってなんだ!オレはアルに躾られた憶えはねーぞ。」
「病人は黙ってて。熱下がらないよ。」
アルの態度は冷たい。

「でもこの調子じゃ、兄さんをボク等の泊まってる宿屋まで連れてくのは無理そうだなあ。」
ランファンが濡らしたタオルを絞って兄の額に乗せるのを見ながら、アルはつぶやいた。
熱が出た理由には同情しないが、滅多に体を壊した事のない兄が熱で真っ赤になった顔でベッドに寝ているのを見ると、流石に可哀想かとは思う。
「ボク、このホテルに部屋取って、荷物をこっちに運んでくるよ。」
しょうがないなと言いつつ宿替えを決意したアルは、荷物を取りに行くために「すぐ戻るから」と言い置いて部屋を出て行った。
その後をエドの額を冷やす為の水の入った洗面器を持ったランファンが続く。水を換えに行ったのだろう。




「アルのヤツ・・・好き放題言いやがって・・・」
兄の威厳もへったくれもなくなったエドがベッドの中で呟く。
「マアマア、自業自得ってヤツだしナ。」
「何が自業自得だ!」
つかみ所のない笑顔を浮かべているリンに、八つ当たり気味に怒鳴りつけるが、熱のせいでくらくらする頭にエドはう〜っと唸って毛布を引き寄せた。
薬は自分デ飲んだんだかラ、自業自得じゃないカ、というリンの言葉はとりあえず無視する。
素女丹を飲むと一時的に女に変化する訳だから、体の中ではたくさんの細胞が生まれ、そして薬の効果が切れると一度に死んでゆく。
その急激な変化に体がついて行かず、熱が出るのだ。
まあ試作段階の素女丹では、人体実験でかなりえぐい事にもなったらしいから、熱だけで済むのならありがたいというべきかも知れない。
「つーか、じつはおまえのせいなんじゃねえのか?この熱。」
「俺のせい?なんデ?」
きょとんとした顔をしてるリンをエドは睨み付けた。
「好き放題しやがって。おまえが無茶するから、熱が出たんじゃねえのかよ?」
「あ、酷いナー。最後の方はエドだって感じてたくせニ。」
「べ、別に感じてなんかねえ!」
「嘘つくなヨ、俺にしがみついてアンアン言ってたじゃないカ。」
「言ってねえ!」
そう言うとエドはプイと体ごと横を向いた。額のタオルが弾みでずり落ちる。
リンはそれを拾うと、エドの髪を優しく撫でる。
「でも思ってたより早ク戻ったよナア・・・・ちょっと残念。」
呟くようにそう言うリンをエドは横目でちらりと盗み見た。
「・・・・・女の方が良かったのかよ・・・・・・」
「エ?何か言ったカ?」
「なんでもねぇ・・・・・」
拗ねたようにベッドに潜り込もうとするエドに、リンは覆い被さると耳元でそっと囁いた。
「俺は相手がエドなラ男でも女でモ、どっちでもいいけどナ。」
聞いてないフリをしてるのか、ピクリともしないエドに、リンは更に囁いた。
聞いている事は判ってる。金色の髪から覗く耳が真っ赤になっているのは熱のせいだけじゃない。

「熱が下がったラ、素女丹はナシで抱いてやるヨ。」

それだけ言うと離れたらしいリンの気配に、エドはこっそり溜息をついた。



「・・・・・余計、熱が出そう・・・・・・」

リンの言葉にちょっとだけ期待したなんてのは、ナイショの話。

END

【感想】わざわざ素女丹の設定を使って、書いて頂きました!
本来ノマカプさんだというのに、お茶碗チンチン叩いて督促してしまって申し訳ない・・リンも女体エドと心置きなくえっちできて、さぞや満足に違いない。本当にありがとうございます。
お礼といっては何ですが、ふたりのイチャイチャ絵を壁紙用に錬成してみました。お受け取りください。
初出:2006年02月10日

※当サイトのバナー以外の画像持ち帰り、作品の転用、無断引用一切ご遠慮願います。
特に当ページ文章は頂き物ですので、転用、無断引用は厳禁です!