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DA・I・SU・KI!


今日はバレンタイン。好きな人にチョコレートをあげる日。大好きなあの人からチョコレートを貰える日…

「エドワード!チョコレートちょーだイ!」

ホテルの窓を勢い良く開けて入って来たリンに、エドワードは眉をひそめる。

「チョコレート?なんで?」

予想外の返答に脱力するが、諦めない。今日は絶対にエドワードからチョコレートを貰う。まだ朝の8時30分だ。今から作ってもらえばいい。

「じゃあ作っテ!今すぐ二!」

「無理。オレ料理出来ないもん」

「錬金術師だロ?何とかしろヨー!」

「無理なもんは無理だー!なんでそんなにこだわるんだよ!」

「だって今日はバレンタインだヨ?」

「……ああ、そっか!」

手をポンッと叩いて納得するエドワードに忘れてたのか…っと、落ち込む。

「じゃあ、買ったやつでいいだろ?」

棚をごそごそと漁り、板チョコを差し出す。

「えー…板チョコ?エドワードの手作りがいいヨ」

「オレに料理は無理なんだよ!めんどくせーなー」

仕方がないと、立ち上がってリンの腕を掴む。

「出かけるぞ。買いに行くんだろ?チョコレート。手作りは無理だからな」

「うン!大好きだよ、エドワードv」

飛びついてくるリンに顔を赤く染めながら、小さく呟く。

「……オレも…好きだ…」

甘いチョコレートよりも、君のその言葉が嬉しい。



END
ブログ掲載初出:2006年02月14日
サイト収録同月18日

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