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翠の幻夢


兄さんに逢うのは久し振りだった。多分・・3年はたっぷり音信不通だったと思う。

「元気だったか。ウィンリィも?」

「ああ、兄さんも元気そうだね・・」

実際のところ、あまり嬉しくなかった。理由は・・その右腕。




取り戻した筈の生身の腕は、再び鋼のそれに戻っていた。

・・今度は本人の意志で。




軍の狗として生き続けるために、自ら望んで切り落とし、武器に作り替えた腕。

あるテロ事件に遭遇した時、非番で丸腰だったために、マスタング准将を守れなかったから・・だという。

そこまでして、尽くしたいのか。あの男に。



「今回は、准将とは別行動の任務でさ、シン国に行くんだ」

「シン国ぅ!?」

「ああ、シン国とあらためて国交を結ぶための使節団を送るんだけどね、それに俺とマリアさんが通訳として参加するんだ」

「そっか、シン国に・・」

「そうそう。リンのやつ、とうとう皇帝になったっつーし、顔ぐらいは見れるかな」



あきれるぐらい、のんきな発言。



「んでさ、おまえからリンに伝言でもあったら・・って思ってさ。ほら、おまえ、リンのこと・・」



訂正。あきれるぐらい、無神経な発言。



「まぁ、リンのことは嫌いじゃなかったけど・・」

「俺達、あの頃、精神が混線してたもんな。おまえの影響を受けて、俺までリンのこと気になっちゃって、さぁ」



でも、リンが好きだったのは、兄さんだったのに。



兄さんがリンでなく、マスタング大佐・・いや、今は准将・・を選んだことで、リンがどれだけ傷付いて、苦しんだか、この人は想像もしたことがないらしい。

「伝言・・かぁ」

言いたいことは山のようにあったけれど、兄さんを通して伝えることはできなかった。いや、伝えたくなかった。




エディのこと、とか。



髪をまだ伸ばしているのか、とか。



「・・ゆっくり考えておくよ。今夜、泊まっていくんだろう? ウィンリィがキノコのスープを作って待ってるよ。ウィンリィのやつ、料理は下手なくせに、あのスープだけは美味いんだ」








もう6年は前になるのだろうか。リンが故郷に帰るという前夜、リンと一緒に遊廓に繰り出した。

アルが肉体を取り戻したら、遊廓に連れていってやる・・そういう約束だったのだ。

「オレは馴染みの娘を呼ぶけド・・アルフォンスはドースル? 好みのタイプとかあるカ?」

「そんなん・・分かんないよ。ホントに初めてなんだから・・鎧の身体になる前は、10歳にもなってなかったんだから」

「ソリャーそうだナ。じゃ、ヤメとくカ?」

「でも、せっかく来たのに」

「じゃア、オンナノコの写真でも見て、好きなノ選ベ」

リンは、馴染みだという店の扉をいかにも慣れた様子でくぐると、受け付けの老女に「いつもノ娘」などと言って、前金らしい金貨を数枚、手渡した。

「そっちの子は?」

「まだ決めてないんだってサ・・写真みせテヨ」

「殆ど客がついてて、空いてないよ」

「商売繁昌だナ。あの娘は空いてるんだロ?」

「あの娘を指名するモノ好きは、おまえさんぐらいさ」

アルはすっかり雰囲気に呑まれて、おどおどと店内を見回しているのがせいぜいだ。やがて、奥からトントンと軽快な足音がして、リンが指名したという娘がやってきた。




「お待ち遠さま・・あら、ふたり?」




その声に振り向いたアルは、思わず顎が外れそうになった。







「・・兄さん・・!?」











「あら、この子が、例の弟さん?」

リンは少し・・というか、かなり照れくさそうだった。



「オレ、エドに振られたからナ・・ンデ、コイツたまたま、よく似ててサ・・」



頭をぐちゃぐちゃと掻きながら、必死で言い訳する姿に、老女と遊女が失笑する。

「弟って、ずいぶんと背の高い子じゃない。この子のお兄さんだというんなら、もっと大きい人なんじゃないの? アタシ、ずいぶんチビなのに」

「エドもチビなんだヨ」

「そんなに似てるの? 一度、逢ってみたいなぁ」

コロコロと、というよりはカラカラと、といった調子で陽気に笑う。その弾けるような明るい笑みが、顔立ち以上に似ていた。



「ふたりまとめて面倒みようか? 料金、サービスしとくよ」

「兄貴と同じ顔じゃ、コイツがソの気になれネーんじゃネェ?」

「それとも、アタシが別の男に抱かれるのを、見たくないとか?」

「・・それモ、チョットあるかもナ」

「“ボク”はどうする? 一応、他にも空いてる子はいるけど・・」

ボク、と呼び掛けられてちょっとムッとしたが、答える前に、老女が不機嫌に顔を歪めて

「ぐずぐずしてないで、お客を連れて、さっさと部屋にお行き」

と喚いたので、遊女はペロッと舌を出して「じゃ、こっちね」と、先に立って階段をトントンと上がっていく。




「あ・・あの、おねーさん、名前は・・」

「アタシ? なんて呼んでくれてもいいよ・・リンさんはエディって呼ぶけど」

「エディ?」

「だって・・エドワードじゃ、男名前だからヘンでしょ? だから、折衷案」

「オイ、だからサァ・・コイツには別の娘手配してクレってバ・・アルフォンスだって、エドそっくりじゃ欲情シネーダロ?」

「そんなにアタシが男に見えるの?」

アルは、流し目を送られてどぎまぎしてしまう。

「あ・・いや、すっごくカワイクて、女らしいと思うよ・・うん」

「・・じゃあ、いいじゃない」

部屋に入り、エディと呼ばれている遊女はスッと手を伸ばし、アルフォンスの両頬を包んだ。




そして・・










「んうぁあああああああッ!」 「ドヘェェェエエエエエッ!」



キスされたアルはもちろん、目撃したリンも大声を上げてしまった。

その声がよほど騒がしかったのか、隣の部屋からドンドンと壁を叩かれてしまう。

「・・ほら、大丈夫」

エディはアルフォンスの下半身を見下ろして、ニコッと笑った。

本人の激しい動揺とは裏腹に、アルフォンスの若い分身は、初めて触れる若い女性の唇や、その甘い体臭に反応していたのだ。




「アーもウ、ヤケくそダッ! 最後なんだかラ、3Pでもナンでモ、ドンとコイ、だ!」



「最後?」

訝しげなエディに、アルがリンに代わって「故郷に帰るンだって」と教えてやった。

「・・そっか。じゃあ、いい思い出になるように、頑張ってご奉仕するね」







そして、無我夢中で貪りあい・・やがて、尽きる。





「これで、エディにも逢えなくナルんダナ・・」

「いやねぇ、永久の別れみたいな言い方して」

「イヤ、オレの故郷ってすんごく遠いカラ、ホント、トワの別れにナルと思うシ」

「ふーん? じゃあ、もう一度逢えるおまじない、教えてあげようか?」








「あのね・・髪を伸ばすの」







「でもオレ、もうこんなに長いのニ、さらニ伸ばすノカ?」

「じゃあ、一度短く切る? ハサミとってくるね」

リンがいかにも愉快そうに、肩を震わせてクックッと笑う。だが、アルの目にはそれは嗚咽しているようにも見えた。

全裸にバスローブを羽織っただけの格好のエディが、一度部屋を出てから戻ってくる。

「アタシが切ってあげようか?」

「頼ム」

エディが、なんのためらいもなく、バッサリとリンの緑の黒髪を切り落とす。

アルは服を着たいのだが、他のふたりが身支度をする気配がないので、仕方なく毛布にくるまった姿で、断髪式を見守っている。






「オーッ、随分、頭が軽くなったナ。これで、髪を伸ばしてタラ、いつか逢えるッテワケか」

「そうよ」

逢えるわけない・・リンは砂漠の向こうのシン国に帰って・・熾烈な皇帝の後継者争いの渦中に飛び込んでいくのだから。中途半端に甘い期待をさせるなんて、残酷だ。

だが、リンは切りそろえられた髪をしきりに触れながら「これで逢えるのカナー」などと無邪気に呟いている。

髪型が変わっただけで印象がガラリと変わり、年齢相応の少年に見えるようになったのだから不思議だ。

「切った髪、どうする?」

「ヤル。もしシン国に来ることがアッタラ、この髪を証に、姚王のリンに逢いに来タと言エ」

「は? 姚王? シン国?」

詳しい身の上話は聞かされていなかったらしいエディが、ポカンとする。冗談かと思ったのか、アルの方を見てフォローを求めるが、アルは肩をすくめて「本当なんだよ」と言うしかない。

「もしかしたら、姚王じゃなくて、皇帝のリン・・になってるかもしれないけど」

「信じらんない! どうしてそんな身分の人がここに?」

「マァ、お忍びってヤツデ」

エディはまだ納得できずに妙な顔をしているが、やがて気を取り直したらしく、部屋の奥から酒のボトルを抱えてきた。

「・・じゃあ、王様に乾杯しようか。これもサービスにしておくね」

「オマエ、ホントに商売ヘタだナ」

「多分、この商売向いていないのよ、アタシ」




そして、あられもない格好でしたたか酔って、エディがリンにしなだれかかって囁いた。

「このおまじないで・・アンタが惚れたエドワードさんに、いつかまた逢えるといいね・・」

その声は、リンには聞こえなかったかもしれない。だが、アルには聞こえていた。





そして翌朝、リンは「なんで髪を切ったんですか! そんなに短かったら、正装のときに結えないでしょう!」などと豪快にランファンに叱られて・・そして、シン国に向かって旅立っていった。




アルはその後も・・ウィンリィと結婚してリゼンブールに居を構えるまでの間、何回もエディに逢いに行った。

もちろん、客として寝る時もあったが、大抵はただ逢って、リンとの思い出話や、それにまつわる冒険談を話していた。

「店を辞めて故郷に来ないかって、誘われたこともあるの。でも、この店に売られたときの借金があるから辞めさせてもらえないって断わったら、これを売れば、それぐらいの価値はあるって・・」

蘭をかたどった見事な翡翠の帯玉を、大切そうに見せられたこともある。

「でもね、誰かの代わりにされて、誰かの影を重ねて見られるつらさって・・分かるでしょう?」

それは、リン自身が感じ続けてきた痛みだ。

「最初は確かにエドワードさんの代わりだったけど、今はアタシ自身が好きなんだ・・って言ってくれてたんだけど・・ね。でもアタシ“じゃあ、エドワードさんとよりが戻ったら、アタシとエドワードさんのどっちを選ぶの?”って、困らせてしまって・・だって、人の心がそう簡単に切り替えできると思う?」

そんなエディの気持ちまで、リンは自分に重ねて理解できてしまったのだろう。だから、それ以上の無理強いはできなくて。

「で、いつか、そのコトバが信じられるようになったら、これを売ったお金で店を出て、ついておいでって・・部下の女の子がもらったプレゼントらしいんだけど、彼女、要らないみたいだからって・・いくら要らないからって、そんなのを勝手に商売女にやっちゃうなんて、悪いご主人サマだよねェ」

良く見たら、それほど似てはいない。確かに金髪で小柄だけど・・瞳の色が違う。エドは金色で、エディは緑がかった灰色だ。

そして・・最後にその店に行った時・・エディはいなかった。





「ほら、数日前、テロがあったろう? あれに巻き込まれてさ」

受け付けの老女が面倒くさそうに言う。

「あの・・要人テロに?」

それは、准将となったロイ・マスタングを狙ったものだった。一緒にいたのはエドで・・ふたりとも非番の日だった。マスタング准将は肩を撃たれ、エドが素手でそいつを追ったが取り逃がし・・逃走中、犯人が市民を数名、巻き込んだと新聞で読んだ。

容姿が似ているから、間違われて撃たれた可能性もあるが、真相は分からない。犯人は憲兵によって射殺されたのだ。

「あの娘、身寄りもなくてさ、遺品をどうしたもんかって、困ってたところさ」

「・・あの、お葬式は?」

「死体はいつまでも店に置いておけないからね。役所に連絡して、無縁墓地に放り込んでもらったよ。で、カネになりそうなものは、あらかた借金のカタに頂いたけどさ・・あの娘、本当に変わりもんで、ヒトの髪の毛なんて持ってるんだ。気持ち悪くてね」

「・・それ、引き取りましょうか?」

「おまえさんに、そうしてもらおうと思っていたのさ・・死人の部屋なんて気持ち悪いだろう。誰か一緒に行かそうか?」

「いえ、ひとりで平気です・・ああ、紙袋かなにか、頂けます?」

カネになりそうなものはあらかた頂いた・・という老女の言葉そのままに、室内の荷物はほとんどなくなっており、殺風景になっていた。そして、衣装ケースが中央にぽつねんと置いてあり、その中に髪の毛が入っていた。

リンが括っていたそのままの状態に、絹の結び紐で束ねてある。持ち上げると、コロンと翡翠の玉が落ちてきた。どうやら、彼女らは一番の金目のものを見落としていたらしい。

アルはそれを急いでポケットにねじ込むと、何食わぬ顔をして髪の毛を紙袋に入れて、部屋を出た。

「エディの本名って・・教えてくれますか?」

「さぁ・・アレクサンドレアだったか、エンディミオンだったか・・異国ふうの長ったらしい名前だったはずだけど、忘れたね。最近は、おまえさん達が呼ぶ“エディ”で通してたから、埋葬許可証にもそう書いておいた」

「じゃあ、“エディ”で探したら、見つかりますね」

無縁墓地は確か、郊外の北側にある・・この髪の毛は、エディの墓に一緒に埋めてもらおう。そして、この翡翠は。





翡翠は返してやろうと、ずっと思っていた。

だから、これはいい機会なのかもしれない・・兄さんに託すのがいまいちシャクだけど、エディもランファンに返したいと思っていたに違いないから。



だから。



「僕からリンに伝言は・・しない。代わりに、これをランファンに渡してくれる?」

「ランファンに? これ、サファイア? いや、エメラルド?」

「・・翡翠って、シン国の宝石だよ」

「ヒスイ?」

「“翡”ってのは赤色の雄の鳥で、“翠”は緑色の雌の鳥なんだって・・で、“翡翠”でつがいってコトなんだけど・・その雌の緑色に似てるっていうんで、そう名づけられた石なんだって」

「へぇ、ロマンティックなんだな。リンに、じゃないのか?」

「ランファンに!」

「おまえ、ランファンが好きだったわけ?  確かにそういう噂もあったけど・・」



もう、勝手になんとでも言え・・だが、リンに返すと、エディのことを話さなければいけなくなる。

死んだ・・なんて、とてもじゃないが言えない。



「メッセージは?」

「いや、いい。ただ、ランファンに渡してくれたら・・それでいい」

エドは妙な顔をしながらも、帯玉を受け取ってカバンにしまい込んだ。

「それと・・できたら、兄さんもリンにはあまり、逢ってほしくないんだけど」

「なんで?」

「分からないかなぁ・・分からないからこそ、余計に逢わせたくないんだけど」

「妬いてるの? 大丈夫、俺はもうあいつのこと、全然・・」

「全然? ますますダメじゃん」





脱力しそう・・全然思ってないくせに、逢いに行くなんて・・リンの方はまだ、想いが残っているかもしれないのに。

髪を・・伸ばして待っているかもしれないのに。










「兄さん・・兄さんのリンへの想いは、僕の想いの混線だって、よく言ってたよね・・その、逆の可能性って考えたこと、なかったの?」










多分、そっちの方が正解なのだろう。

肉体がなく“同性”ということに対する生理的嫌悪感がなかった分、アルの愛情表現は過激でストレートだった。

だが、肉体を取り戻し“混線”から解き放たれたとき、アルは自分自身の本来のリンへの想いが、恋人というよりもむしろ、友人か兄といった感覚であることに気づいたのだ。

「逆の可能性?」

「分からないなら、分からないでいいよ。あと、マスタング准将の話もなるべくリンにはしないようにね」

「なんで?」

「何故ダメなのか、全然分かってないから、だよ。ねぇ、リンと付き合っている間も、兄さんってそんな調子だったの?」

「そんな調子・・って、どういう意味だ?」

「兄さん、サイテー・・もう、いい」



凄まじいほど鈍い兄に、アルはもう、話をする気力も失ってしまう。 





「食事できたよ。ねぇエド、明日は何時の列車なの? ゆっくりできないの?」

ウィンリィが部屋に入ってきた。膨らみが目立ち始めた腹に、無意識のように手を添えている。

「いや、朝一番の便で出るんだ。で、イーストシティ市で使節団と合流して、そこから馬で・・」 









もし、リンの髪が・・

見送りの駅のホームで、アルはそう言いかけてやめてしまった。一体何を言おうとしたのか、エドには見当もつかない。

ただ・・アメストリスの大総統府とは比べ物にならないスケールの、数百メートル幅もあるような謁見の間に通され、遠すぎて豆粒のようにしか見えない“皇帝”の姿を、御簾越しに見た。




『遠路はるばるご苦労であった。面を上げよ』




声は確かに、聞き覚えのあるリンのものだった。

あのヤロウ、本当に皇帝になんかなりやがって・・とエドは我がことのように嬉しくなる。あのヘボ大佐ときたら、まだ准将なんかで足踏みしてるっていうのにさ。







そして・・御簾が巻き上げられたとき、リンの髪が長く・・床にわだかまりそうなほど伸びているのに気づいた。







「エド・・か。おまじなイのご利益があっタ・・のカナ」

聞かれないような小声で・・それでも一応、家臣達には理解できないアメストリスの言葉で・・リンがポツンと呟いた。



・・contenu to “A dragon with a wing”

【後書き】6年後という設定での「応竜」のプロローグです。
漫画にしたかったのですが、自分の実力では無理だと分かっていたので、よそのサイトで使っていた手法をマネして文章と絵の組み合わせで作ってみました。
6年後の彼らの身のふり方には、さりげに激しくツッコミがあると思うのですが(特にアルとウィンリィでデキちゃってるとか、エドの腕とか!)、まあそのへんは笑ってスルーしてくださいまし。

さて、書いてから気がついて我に返ったんですが・・リンとアルと、エド似の女の子の3Pって・・絵的にすごい・・! 誰か、描いてくれぃ・・(苦笑)

ちなみに「髪を伸ばしたら再会できる」というのは、私が尊敬している某同人作家様のガンダム作品に使われたネタで・・15年ぐらい前なので、今でも同人活動していらっしゃるのかどうか、分からないんですが・・それがもう大好きで大好きで・・今回、愛と敬意を込めて使わせて頂きました。
初出:2005年6月23日

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