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KON−LON


3 いつか醒める夢


「はぁ? 今日、マスタング大佐が休んでるのって、女性とデートだったんですか? 私、てっきりエドワード君と一緒だとばかり思っていました」

たまたま食堂で相席になったシェスカが、キョトンとした顔で言った。リザがコップの水を、思わず吹き出しそうになる。

「エドワード君に、祭りに錬丹術のヒントがあるかもって言ったら、私に案内してくれって言って・・でも、私も休めないって言ったら、大佐に頼もうって、大佐は私以上にお忙しいはずって言おうとしたら、もう出て行った後で」

「へ・・へぇ?」

「今朝も、大佐からお電話があって、エドワード君がこっちに来てないかって。また電話するとは言ってましたけど・・」

「俺たちも大佐のこったから、女の子と行くんだと思っていたけど?」

「女の子って、お店の? でも、こういう日ってカキイレ時だから、店外デートって、できないんじゃないですか?」

「でも、大佐はデートって言ってたし・・」

リザの顔がこわばる。男性陣は思わず引いたが、シェスカは神経のトロさが幸いしているのか、平気でサラダをつついている。

「あ、そういえば、デートかって聞かれて“そんなもんだ”と言っただけで、大佐の口から直接デートという単語が出た訳でもないし・・」

ファルマンが、得意の記憶力を必死に振り絞ってフォローしたが、あまり効果はなく、リザの柳眉は逆立ったままだった。




案の定というべきか・・約束の時間に、リンは現れなかった。アルがしょんぼりと噴水の前に佇んで待っている間、ロイはもう一度指令部に電話をかけたのだが、エドワードが来ているという返事はなく、代わりに「大佐からですって!?」という殺気立ったリザの声が遠くから届いたので、慌てて切った。もちろん、ホテルにもエドは戻っていないという・・2時間以上待ってみたが、ついにあきらめて、捜索を再開する。

念のために、入れ違ったのではないかと、アルが揚げ菓子の屋台に立ち寄ったところ、なんと「シン国の人間? ああ、ちょっと前に女の子が来てたよ」という返事が返って来た。

「女の子?」

「そう、こーんなちっこいカワイコちゃん。カレシとデートだって」

「そのカレシってもしかして・・リン?」

アルとロイは顔を見合わせた。リンと一緒にいる女の子といえば、ランファンだ。彼女も小柄で、覆面の下の素顔はなかなか可愛い顔立ちをしているが・・ランファンと一緒に祭りに来るぐらいなら、リンがアルとの約束を破るとは思えない。

「カレシの顔って、見ました? 長い黒髪じゃなかったです?」

「いやぁ、次のお客さんが来たから、カレシまでは見てなかったなぁ」

「じゃあ、まさかとは思うが・・その女の子は片手が義手だったとか、金髪・・ではなかったかね?」

「さぁ・・ショールみたいなのをかぶってたし、髪の色とか、そんな細かいとこまでは・・」

「そうか・・いや、ありがとう。じゃあ、それ4つもらおうか」

「へい、まいど」

「大佐、それ・・4つも食べるの? ボクは食べられないんだけど・・」

「朝から何も食べてないからな・・まったく、どこをほっつき歩いてるんだ、鋼のは」

「だからって・・」

イライラと、ヤケ食いのようにバカでっかい揚げ菓子を口に押し込む姿を、アルは呆れたように見下ろした。




「なぁ、なぁ・・」

上機嫌で宿に戻って来たエドが、部屋に戻るやリンにしなだれかかる。

「ン? そろそろ帰ルのか?」

「んーまだ、帰りたくない」

「そろそろ帰れヨ。もう暗くなってるゾ。遅くなったら、アルフォンス君、心配するダロ」

「だから、帰りたくねーって」

「おイ、こらこら・・のしかかるな、重イ」

「・・しようよ」

「は? まだすんの?」

「イヤ?」

「イヤじゃネーけど・・勃つかナ」

「勃ったら、いい?」

リンが唖然と突っ立っていると、エドがその前に膝をつき、ウエストの帯を外そうとして・・さっき自分がめちゃくちゃに結んだから、うまくほどけない。面倒になって両手を軽く合わせると、錬成をかけて、服の素材を脆いものに変化させた。軽く力を込めるだけで、帯もズボンも、濡れた紙のように破ける。
目指すものを見つけると、いたずらっぽい瞳でリンを見上げ、唇を舌でペロッと舐めてみせてから、かがみ込んでそれを口に含んだ。

「オイオイ、ちょっと服・・あーあ・・んで、まさか、さっきの“演技”って、まだ続行中?」

「んっ・・俺はそのつもり」

ホント、コイツ、何だってこんなにがっついて・・自虐的になっているのか、身体を満たすことで、何かを埋めたいのか。なんか、あまりにも必死になってすがりついてくるのを見ていると、可哀そうになって、思わずこっちも情にほだされそうだ。
罪悪感を感じるなら、本当に欲しい相手ではないのなら、わざわざカラダを求めるのなんて、やめとけば良いのに・・ただ、それを素直に認めたくないわだかまりがあるのだろう。
それにまぁ、セックスしてると楽だもんな、それで心まで満たされるように錯覚することができる・・あくまでも、錯覚なのだけど。

「君、ホントは口ですんの、嫌いだロ? 何となく分かル。イヤなこと、無理にしてくれなくてイイよ・・来いヨ」




・・大佐が悪いんだ、いつもいつも、つれない態度ばかりでさ。
波のように打ち寄せ、引くリズムに身を任せて、エドは切れ切れの思考の底で、そんなことを漠然と考えていた。あの時、俺が久しぶりに訪ねたときに、もう少し優しくしてくれたら良かったんだ。それで、自分はさんざん他の女の人と遊んでおいて、俺が誰かと寝たんじゃないかって、あんなにも怒って、ずるい。もう、大佐なんて、知らない・・そりゃあ、リンだってそうじゃないんだけど。リンが代わりになってくれるわけじゃないんだけど。

でも、演技だと分かっていても与えられる愛撫は・・渇望していたものに似ていて、甘く、快かった。偽りでもいい。あと少し、ほんの少しで良いから、もう少しだけ欲しい・・


もうふたり、何回イッたか分からない。汗と体液でべとべとになりながら、貪りあう。
リンは、また達してしまいそうになり、気を逸らそうとして『そういえば、あの仙人にまつわる神話があったな』などと、思い浮かべていた。
ある王朝で、王が西方に旅をして崑崙山に辿り着いた。そこで例の女仙人にもてなされ、その楽しさについ、帰るのを忘れた、という・・だから何、ということもない。なにか別の事を考えていないと、この肢体に溺れてしまいそうになるというだけだ。

エドも我慢しきれなくなったらしく、激しく髪を振り乱しながら、すがるようにリンの胴に回した両手で、爪を立てる。生身の左手はともかく、鋼鉄の右手で引っ掻かれた部分は皮膚が裂けて、血がにじんでいた。

やがて全身を打ち震わせながら果てたエドの頭を抱きかかえながら、リンはようやく背中がひりひりするのを感じて・・それでも傷を確認するでもなく、ぼんやりとしていて・・ふと、ランファンが傍らにいるのに気付く。

『なんか用か?』

『リン様、お客さまが来ていますが・・』

『客?』

『マスタング大佐と、アルフォンスさん』

『ハァ!?』

それは・・凄まじい組み合わせだ。来ていますも何も、どう考えても、今こうしている状態で、迎え入れることができるゲストではない。

『・・そんなもん、居ないって言え』

『一応、そう言いましたけど・・戻るまで中で待ちたいって仰ってまして』

『追い返せ・・あ、その後で、冷たい茶でも持って来てくれないか。ノドが乾いた・・』

ランファンがうなづいて、部屋を出ていく。もう一枚向こうの扉で、派手な押し問答が聞こえて来た。まったく・・どうやって探し当てたというのだろう? まさか、宿を一件一件訪ね歩いたとでもいうのだろうか? 

「・・どうしたの?」

「オ姫サマにお迎えが来てるゾ。例の大佐と、アルフォンス」

「お姫さま?」

まだ脳に血が回っていないらしく、エドはポヤンとした顔をしている。

「なぁ・・リン・・」

そして、胴に巻き付けた腕を離そうともせず、赤ん坊が乳房に吸い付くように、リンの胸に甘えかかって来た。

「おーい・・オレを殺す気カ? 君、そろそろ本当に帰った方が良くなイカ?」

それには答えず、あごをとられて口づけされる。深く、とても深く・・




目が醒めて、エドはここがどこか、なぜここにいるのか、一瞬思い出せなかった。
隣では、リンが既に起き上がっていた。スボンは履いているが、上半身は腹帯と腕に巻いたサラシだけの姿で、窓から差し込む朝陽を浴びながら見たことのない・・多分、シン国の・・煙管をくわえて、ボウッと甘い煙を吐いていた。

「・・お目覚メ?」

「ああ、おはよう・・」

「昨日のコト、覚えてル?」

「昨日・・? イテッ」

身体を起こそうとして、全身の筋肉痛と身体の奥の鈍痛に、一気に見舞われた。

「昨日って・・わっ、わわわわ・・俺・・その・・なんであんなコト・・」

「知るカヨ。アンタがシろって言ったんだゼ。おかげで、オレも今朝から身体があちこち、ギシギシでサ。もー太陽が黄色く見えソーだし、君が引っ掻いた背中なんてボロボロで・・見ル?」

「わ、悪りぃ・・その・・俺、昨日は少し、おかしかった。どうかしてた。ホントごめん・・多分、ちょっと、寂しかったんだと思う・・人肌恋しいっていうの?」

「アレがちょっと、かヨ・・ま、いいさ。等価交換だからナ。オレが払った分、ちゃんと払えヨ」

「・・ごめん、ホントごめん。げっ、その傷、右手でやっちまってる? 悪い、ホント、どーしよー・・」

「痕になるホド深くもないシ、まあ、それだけ無我夢中になるほど、オレのテクがヨかったということで、許してヤル・・あ、そうダ、この傷の対価ということで、アルフォンスに恋人でも探して、あてがってやってクレ」

「なんだ、そりゃ?」

「アルフォンスが身体を取り戻す前にな。絶対ダゾ。オレの貞操がかかっているんダカラ」

「・・俺とは、サンザンやったくせに」

「君は別。そもそも、オレは女の子が好きなんだってバ・・あ、そーいえばサ、昨夜、マスタング大佐とアルフォンスがこっちに来たっての、覚えてル?」

「えっ、そんなことが・・ああ、そうだった。んで、どうしたんだっけ」

「とりあえず、居留守使って追い返しタ」

「そうだっけか・・んで、もしかして俺らのことって、そのふたりにバレバレ?」

「一応、ランファンには否定してもらってるけど・・多分」

エドは頭を抱えた。俺、なんてことしちゃったんだろう。昨日の自分は本当にどうかしてた。

「浮気してるんじゃないかって疑われてケンカになったのに、ホントに浮気しちゃって、どーするんだよ、俺・・」

「さあネェ? それってオレの責任じゃないヨネ?」

「少しは止めてくれたって良かったじゃねーか! 男相手はイヤだとかなんとか言って・・おまえ、そんなケガまでして」

「自分でサンザン迫って誘っておいて、そーいう責任転嫁ってドーカナァ? オレは何回も、そろそろ帰ったらって言ったヨ。そのたんびに帰りたくないって可愛らしくゴネてたのは、ダレだっケ」

「・・可愛らしく、は余計だ」

エドが、がっくりと肩を落とした。もしもこれが悪夢なら、今すぐにでも醒めてほしい。

「でも、昨日の君、可愛かったヨ。惚れちゃいソーなぐらい、可愛かっタ」

・・ウン、可愛かった、可愛かった、とひとり繰り返してうないづているリンに、エドがシラーッと冷たい視線を送る。

「ところでサ、君達ってふたゴ?」

「えっ? 違うけど・・なんで?」

「だって、ふたゴって、精神が繋がっているっていうでショ」

「いや、双生児じゃないぜ。アルは2歳年下」

「へぇ? いやぁ・・アルフォンスと“気”が同じというか。そんな感じがしたんだけど」

リンは納得がいかない顔をしている。そうでなくて、あの時どうしてアルに送ったはずの“気”の気配を、エドから感じたというのだろう。
適切な語をつむぐのに苦労しながら、その違和感についてリンが説明すると、エドは何か思い当たったらしく「アッ」と口の中で叫んだ。

「多分、それ・・いや、そんな可能性・・確かにあり得るけど」

母さんを錬成しようとしたときに、魂の情報として俺とアルの血を加えた。そして、一度分解されてから再構築された・・そのときに、俺とアルがどこかで混じってしまって、ふたりの精神や“気”といったものが混線しているのではないだろうか?

だが、これもリンには説明しづらい。「生命を錬成してはいけない」という決まりを破っているという事実は、軽々しく他人に話して良いものでもない。考えた挙句、

「昔・・錬成に失敗したときに、アルと俺の精神が混線してしまった・・という可能性は、確かにある」

という当たりさわりのない言葉を選んで、そう答えた。
そして、ふと気づく。リンの側にいてあんなに心地よく感じたのは、自分ではなくアルの想いが混線しているからではないか、と。
なにせアルは、少なからずリンに気がある訳で。

「・・ってことは、おまえとあーんなことしちまったのって・・!!」

「つまり、アルフォンスの代わりって訳ダ」

「うっそだろぉ!? ダッセーっ! そんな、思い当たってたんなら、どーして先にそう言ってくれなかったんだよぉ!」

「何回か言おうとしたんだけド、君聞いてなかったシ」

リンが溜息のように深く、長く、煙を吐いた・・そっかぁ、アルフォンスの代わりかァ・・だよなぁ。アルフォンスならともかく、コイツがオレに、あんなになつくわきゃねーよなぁ。

そして、ふとエドの視線に気付く。
「これか? 吸う?」と声をかけた。きっと、エドの顔が興味深そうな表情に見えたのだろう。さっきまでリンがくわえていた吸い口を差し出され、一瞬躊躇しながらもくわえてみる。やっぱり、未知のものへの好奇心が湧いていたのかもしれない。

「・・アルカロイド系の抽出物・・? でもニコチンじゃないね」

「アノネェ、そんな化学的な分析しても、ちっともウマくないだろ?」

エドがもう一口吸い込み、咳き込むのを見て、リンは苦笑しながらエドの背中をポンポンと叩き、煙管を取り上げた。

「鎮痛効果のある・・軽いクスリ。朝はホント、起き上がるのも一苦労だっタんダゼ・・少しは痛みが静まって楽になるから、一服させてやりたいんダけど、慣れネーと、ちょっとムリだヨ。ランファンが飯の支度してくれてるから、帰る前に食ってケ。あと、服はそこナ」

「あ・・あんがと。あれ、俺の髪留め知らない?」

「アン? ああ、三つ編みしてた輪っカ? 別に髪ククらなくても可愛いの二」

「おろしてると、垂れてきてうっとおしいんだよ」

服の間やポケットの中、床やテーブルの上などを探し回っている。そんなエドの様子を見かねたように、リンが自分の髪を結んでいる組紐を解いて差し出した。

「だったラ、オレのやるヨ。ホラ」

「いいのかよ? じゃあ、遠慮なく」

一見ただの紐だが、良く見ると、金糸や銀糸を巧みに織り込んだ豪奢なものだ。

「おっ、すげーな。ホントにもらっちまうぜ・・いいんだよな?」

「勝手にシろ」

「ラッキー」

こういうところに鷹揚なのが、皇子の皇子たるゆえんなのだろう。

「・・じゃあ、メシくってく。ハラへった」

「おう、じゃあナ・・またカラダが疼くようなら、いつでもオイデ。オレもオンナ買いにいけねーから、ちょうどいいシ」

リンがニヤッと笑ってみせた。エドはどう反応して良いか分からなかったが、つい、釣られて笑顔をつくって「ばぁか、だれが」と言っていた。
エドが部屋を出て行くと、リンがおもむろに、自分の右手の袖をたくし上げる。手首よりやや上に、袖口で隠すようにして、シンプルな髪留めの輪がはめられていた。それを外して、指先でくるくると回してみる。

『・・戦利品・・ってとこだな。ま、これぐらい許されるだろ?』

リンはしばらく考えごとをしながら、その輪を弄んでいたが、やがて諦めたようにその髪留めで自分の髪を束ねた。




リビングルームの中央にあるテーブルには、湯気のたっている朝食が用意されていた。

「あの・・いただきます」

「どうゾ」

ランファンは、昨日のコトはすっかり忘れたような顔で、スープをよそってエドの前に置いてくれた。これがおれだったら、好きな人を寝盗った相手に給仕なんて、到底できないだろうなぁ。絶対、毒ぐらい盛る・・と、ちょっと感心する。

「あ・・それでさ・・」

「はイ?」

本当は謝ろうとしたのだが、ニッコリと笑いかけられ、何も言えなくなってしまった。きっと、このふたりはセックスなんてしなくても、もっと深いところで繋がってるんだろうな、と羨ましく思う。

「その・・すんごくおいしい」

「ありがとうございまス・・あの・・エドワードさン?」

「ん?」



「リン様のこと・・もう困らせないでくださイネ」



うっ、げほっ、ごほっ!

不意打ちされて、むせてしまった。やっぱり・・怒っていたわけね。ランファンはうっすら笑みを浮かべるだけで、背中をさすろうともしない。うわぁ、陰険・・オンナの嫉妬ってヤツですか? エドはなんとか自力で落ち着いて、食卓に向き直った。
そのときになって初めて、ランファンは眉を寄せて心配そうな表情を作り、大丈夫でスカ? なんて白々しく尋ねる。なんだよ今さら・・と思ったら、ランファンの視線の先にはリンが居た。
さっきの上半身半裸のままだが、ランファンが動じていないところを見ると、普段からそういう格好なのかもしれなかった。

「ようやく復活・・っと・・アレ、まだいたのカ・・ランファン、オレもメシ」

「ハイ、ただ今」

ランファンのとろけそうな笑顔。エドはなんだかバカバカしくなって、残りを一気にかき込むと「じゃ」と出て行った。

『おまえ、何かアイツとケンカでもしたのか? アイツ、なんか怒ってたようだったけど』

『まさか。リン様の大切なお客様とケンカなんてしませんよ・・ハイ、リン様・・腕上がります? お口アーンで召し上がりましょうか?』

『よせやい、ひとりで食える』

『そうですか・・じゃ、お背中の傷の薬、用意して来ますねェ・・とびっきりしみるヤツ』

・・エドが不機嫌そうだった理由が、なんとなく分かったような気がしたリンであった。

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